218 秘書は天職 ダイアナ・ハミルトン

秘書は天職 (ハーレクイン・ロマンス)

秘書は天職 (ハーレクイン・ロマンス)

両親を早くに亡くしたクレアは、父の弟ジョンの家で育った。頭取秘書として活躍するクレアに、二年前に別れたボーイフレンドから、会いたいと電話があり、出かけたクレアは脅迫された。クレアとの交際の顛末をゴシップ誌に売るというのだった。事実無根だったが、そんな記事が出れば、心臓の悪い伯父がまた心臓発作を起こしかねないと、クレアは悩んだ。父の信託金は、クレアが25歳になるまで引き出せないことになっていた。ただ一つ、クレアが結婚した時を除いて。フェントンはクレアが25歳になるまで、待てないと言い、すぐ金を用意しろと言い張った。クレアは考えた挙句、後見人が納得する人物と結婚して、フェントンに言い値を支払うことを決めた。クレアは上司ジュードに、結婚を持ちかけた。ジュードは、クレアが子供を産むことを条件に、承諾する。
結婚後、クレアは信託金を引き出し、フェントンに渡したが、フェントンはクレアをレイプしようとした。組み敷かれたクレアは、ジュードの出現によって助かるが、その光景を目撃したジュードは一切クレアの弁明を聞かなかった。
ジュードは出会った時から、クレアに惹かれていた。ジュードは、策略を巡らし、ジョンの会社の危機をクレアに気付かせ、クレアの才覚で会社の危機を救わせるため、ジョンの会社にクレアを出向させ、雇用関係を無くしてからクレアを誘惑しようと計画していた。思わぬチャンスに飛びついたものの、クレアが恋人に現金を渡すために利用されたと知り、ジュードは嫉妬に怒り狂った。
しばらくして妊娠に気付いたクレアは希望を持つが、ジュードは子供の父親を疑い、傷ついたクレアは離婚を決める。クレアは、自分が便宜結婚をジュードに持ちかけたのは、彼を愛していたからだったと、既に気付いていた。しかし、話を聞こうとしないジュードには、対処のしようがなかった。
ジュードの妹が、クレアの話を聞き出し、ジュードに伝えたことで、問題は解決に近づく。
クレアは、愛されることはないと思っていたジュードが、実はずっと前から彼女を愛していたことを知った。自分を責め、打ちひしがれるジュードに、クレアは、離婚は望んでない。愛しているからと告げた。


ぼちぼちホットかな?この作者、話の持っていき方がうまいね。楽しんで読めました。