217 探しものはあなた キャロリン・ゼイン

探しものはあなた―ブルーベイカーの花嫁 (シルエット・ロマンス)

探しものはあなた―ブルーベイカーの花嫁 (シルエット・ロマンス)

両親を早くに亡くしたシャーロットは、高校卒業後、曾祖母の介護に10年を費やした。天寿を全うした後、曾祖母はシャーロットにミニ豚を残した。トトと名付けられたミニ豚が老衰で亡くなった時のみに、全ての財産をシャーロットに継がせると遺言を書いて。動物を飼った経験も、動物への興味も全くないシャーロットに。
シャーロットは途方に暮れ、伯母の牧場にいる優秀な訓練士に、トトの訓練を依頼するため、伯母を訪ねた。お金も住む所もなくなったシャーロットは、仕事を見つけ、今まで味わうことのできなかった自由を満喫するつもりだった。
テックスは、動物に愛情を感じない、自分勝手な女だと腹立たしく思ったが、伯母に頼まれしつけを承諾した。
初めて会った時から、二人の間には火花が飛び交った。
テックスは幼い頃から、動物を愛し、親しく付き合ってきたため、シャーロットに惹かれる気持ちを育てるべきではないと、自分に言い聞かせた。しかし、次第にシャーロットがトトと馴染み始めるにつれ、求める気持ちは膨れ上がって行く。テックスが研究発表のため、出かけた夜、テックスの研究所が火事になり、犬たちを救出したシャーロットは、トトを救うため火の回る研究所に飛び込んだ。資料が間違われていることに気付いて、戻ってきたテックスはシャーロットを失いそうになって、彼女のいない人生は送れないと確信する。病院のベッドで目覚めたシャーロットに、テックスはプロポーズした。


あとから見つかったビデオから、曾祖母の遺言は冗談で、全てをシャーロットに残すという新しい遺書が見つかる。これも、ほのぼのとした内容ですね。この方の作品はホットではないですけど、心温まるお話です。