210 ドクター・ハート クリスティーン・フリン

ドクター・ハート―誓いは破るもの? (シルエット・スペシャル・エディション)

ドクター・ハート―誓いは破るもの? (シルエット・スペシャル・エディション)

ケイティは、幼い頃から疎外感を感じてきた。著名な医師である父は仕事が忙しく、家にいる時は妻と親密に過ごし、隣家のマイクと共に過ごすこともあったが、ケイティの為に時間を割くことはなかった。母は完璧な家庭を作ることに精力を注ぎ、ケイティのあるがままを受け入れようとはしなかった。不満を感じることは、自分の我儘だとケイティは心の傷を奥底にしまいこみ、自立しようとした。
友人の助言を得、ケイティは看護婦になった。幼馴染のマイクは医師になり、結婚したが、妻が裕福な暮らしとお金にしか興味がないことを知って離婚した。同僚となった二人は気の置けない友人だった。担当していた患者が亡くなり、落ち込んだケイティを慰めるため、ケイティの家でビデオを見ていた二人は、突然お互いを意識し始め、そのままベッドになだれ込んでしまう。友人としてのマイクを失いたくないと、ケイティは忘れたいと言うが、マイクはできなかった。恋人ななれば、いつか別れがやってくる。そうなれば永遠にマイクを失ってしまうとケイティは恐れていた。マイクは、ケイティが何を求めているか、わからず苛立った。ケイティは、昔から自分のような子供を作りたくないから医者とは結婚しないと言い、結婚して子供を産みたいと話していた。マイクは、ケイティにチャンスも与えようとしないと詰った。友人になど戻れるわけがないと。マイクは、ケイティを愛していることを自覚していた。ケイティはマイクを失いたくなかったから、深い関係になりたくなかったと告白した。9歳の頃から愛していたからと。マイクは、ケイティの両親のような子供の育て方はしないと言い、二人で努力しようと言った。


失いそうになって、初めて相手の大切さが理解できたってことですかね?誰だってぎゅっと抱きしめて欲しい時がありますもんね。それが子供の時だったらなおさらです。愛されてる自覚って大切だと思います。あんまりホットじゃないです。