202 真実よ、今こそ ミランダ・リー

真実よ、今こそ―炎のハート・愛と情熱の物語〈5〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

真実よ、今こそ―炎のハート・愛と情熱の物語〈5〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

スチュアート・キャンブルとディビッド・ホィットモーは無二の親友だった。しかし、負傷したディビッドを自分の妻に看病させたことで一変する。帰って来たスチュアートは妻がディビッドの子供を宿していることを知った。スチュアートは親友と妻の裏切りが許せず、数年後ディビッドの家で彼を罵った。スチュアートはディビッドに許しを乞い、闇くもに恋に落ちてどうしようもなかったと言い訳した。暗がりでその言葉を聞いたスチュアートの息子バイロンは愛などという破滅的な病には決してかかるまいと誓った。
27歳になったバイロンは17歳のセレストと出会う。ディビッドの娘セレストは純真な幼さでバイロンを求め、愛していた。バイロンはセレストに対する激しい思いに恐怖を感じた。セレストの姉アイリーンはバイロンの動揺に付け込み、セレストが教師に悪戯され転校したことを、教師と情事に耽り遊んだせいだと嘘を吹き込んだ。バイロンはセレストに別れの手紙を書き、アイリーンと結婚した。二年後、セレストはバイロンに会いに行くが、バイロンは激情に負けセレストを抱いた後、彼女を悪女だと罵った。
傷心のセレストは優しく言い寄ってきたステファンと共に生きることを決めスペインに旅立った。しかし、妊娠していることに気付いたセレストは彼を疑わせないために、彼に身を任せた。ステファンはセレストがバージンでなかったことを怒り、彼女に暴力を振るった。しばらくして妊娠を打ち明けるとステファンの暴力は止んだが、子供が生まれると子供を連れて行こうとした。セレストが拒むとステファンはセレストに瀕死の怪我を負わせ、赤ん坊を連れ去った。セレストはひどい出血のため子宮を摘出せざる得なかった。セレストは何とか子供を見つけようと努力したが、行方は皆目わからなかった。
バイロンが養子にしたネイサンはオパールの採掘場で出会った女性に惹かれ結婚した。彼女は行方の知れぬ母親を探そうとしていた。探偵の報告書から彼女こそセレストの娘であることがわかる。娘ジェマにバイロンに全てを話して欲しいと言われたセレストは、ジェマのために父親を明かそうと決心した。話を聞いたバイロンは驚愕し、過ちを認めた。二人は20年間、変わらず愛していたことを、やっと認めあい、結婚を誓った。


炎のハート6部作の一つです。5話目ですね。ミランダさんの作品は熱いです。ジェマとネイサンの今後が気になる終わり方でした。