198 ギリシアから来た略奪者 ジャクリーン・バード
- 作者: ジャクリーンバード,Jacqueline Baird,森島小百合
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2007/02
- メディア: 新書
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叔母が亡くなった後、ギリシアの家はジェマに残された。その家はテオが妻と過ごし、子供を授かった家だった。テオは家を買い戻したいと思い、きっかけを掴むためにジェマの父の会社の株を買った。テオは孫のルークにその娘を誘惑するようにと言ったが、ルークが近づいたのは姉のジャンの方だった。ジャンの誕生日パーティーに現れたルークを見てジェマは驚愕した。ルークこそ一年前に出会った男性だったのだ。
ルークは既婚者だと知ってなお、ジェマを忘れられずにいた。会話の中から、実はジェマの夫は二年前に死んでいたことを知り、ジェマの嘘に気付いた。テオは間違った相手を選んだとルークを罵ったあと、もう買い戻すことはできないと言った。がっくりと肩を落とすテオの姿にルークは何とかしてやりたいと思った。それ以上にジェマが欲しかった。
ルークはジェマの父親の会社が窮地に陥っていることを探り出し、会社を救うことと引き換えに、ジェマに結婚を迫った。
背任行為で父を逮捕させるか、ルークと結婚するか、選択肢は二つしかなかった。籍を入れ、子供を産むこと。それが条件だった。
ルークはジェマの身体だけでなく、心も欲しいと思いつめるが、ジェマが亡き夫と暮らした部屋で泣いているのを見て、嫉妬に駆られ別居を言い渡した。その日、ジェマはルークとの未来を考え、その家を売ろうと決心していたことも知らずに。ジェマはルークを愛してしまっていたのだった。
その後、妊娠がわかったジェマは素敵な家を買った。一人で住むには大きすぎる家を。
友人からジェマが妊娠していることを聞いたルークは激怒してやって来た。しかし、久しぶりに見るジェマはこの上なく美しかった。ルークは、もう何があっても傍にいると宣言した。ずっと愛していたと、そして愛し続けると。ジェマは不安に沈む瞳を見ながら自分も愛していると答えた。
あんまりホットじゃないかな?傲慢だけど、いじらしいって感じ^^
身体は応えてくれるのに、心は亡き夫のもの。嫉妬と焦燥に苛まれ、ぶち壊す前に離れようと決心したのに忘れられない。ジェマが羨ましいですねぇ。