198 ギリシアから来た略奪者 ジャクリーン・バード

ギリシアから来た略奪者 (ハーレクイン・ロマンス)

ギリシアから来た略奪者 (ハーレクイン・ロマンス)

ジェマは22歳で叔母の研究助手だったアランと恋に落ち結婚した。しかし、4年後、アランは事故で亡くなり、その一年後叔母が余命幾ばくもないことを知った。悲しみに沈むジェマは自分の窮地に親切に声を掛けてくれた見知らぬギリシアの男性と熱い一夜を過ごしてしまう。ジェマはアランへの裏切りだと後悔し、結婚指輪をはめ、自分は既婚者だと嘘をついて立ち去った。
叔母が亡くなった後、ギリシアの家はジェマに残された。その家はテオが妻と過ごし、子供を授かった家だった。テオは家を買い戻したいと思い、きっかけを掴むためにジェマの父の会社の株を買った。テオは孫のルークにその娘を誘惑するようにと言ったが、ルークが近づいたのは姉のジャンの方だった。ジャンの誕生日パーティーに現れたルークを見てジェマは驚愕した。ルークこそ一年前に出会った男性だったのだ。
ルークは既婚者だと知ってなお、ジェマを忘れられずにいた。会話の中から、実はジェマの夫は二年前に死んでいたことを知り、ジェマの嘘に気付いた。テオは間違った相手を選んだとルークを罵ったあと、もう買い戻すことはできないと言った。がっくりと肩を落とすテオの姿にルークは何とかしてやりたいと思った。それ以上にジェマが欲しかった。
ルークはジェマの父親の会社が窮地に陥っていることを探り出し、会社を救うことと引き換えに、ジェマに結婚を迫った。
背任行為で父を逮捕させるか、ルークと結婚するか、選択肢は二つしかなかった。籍を入れ、子供を産むこと。それが条件だった。
ルークはジェマの身体だけでなく、心も欲しいと思いつめるが、ジェマが亡き夫と暮らした部屋で泣いているのを見て、嫉妬に駆られ別居を言い渡した。その日、ジェマはルークとの未来を考え、その家を売ろうと決心していたことも知らずに。ジェマはルークを愛してしまっていたのだった。
その後、妊娠がわかったジェマは素敵な家を買った。一人で住むには大きすぎる家を。
友人からジェマが妊娠していることを聞いたルークは激怒してやって来た。しかし、久しぶりに見るジェマはこの上なく美しかった。ルークは、もう何があっても傍にいると宣言した。ずっと愛していたと、そして愛し続けると。ジェマは不安に沈む瞳を見ながら自分も愛していると答えた。


あんまりホットじゃないかな?傲慢だけど、いじらしいって感じ^^
身体は応えてくれるのに、心は亡き夫のもの。嫉妬と焦燥に苛まれ、ぶち壊す前に離れようと決心したのに忘れられない。ジェマが羨ましいですねぇ。