195 天使の傷あと ジュディス・ライアンズ

天使の傷あと (シルエット・スペシャル・エディション (N966))

天使の傷あと (シルエット・スペシャル・エディション (N966))

父親に虐待されて育ったゲイビーは15歳から寝食も忘れて働いた。しかし、妹が父のような男と結婚し、虐待の末殺されてから、自分だけの安全な家を買おうと決心する。三匹の犬と六頭の馬と共に引っ越してきたゲイビーは疲労困憊の状態だった。義理の弟を逮捕させる前、ゲイビーは彼から暴力を振るわれ満身創痍だったのだ。
ルークは妻が裏切りを働いた家に住もうとは思わなかったが、売ることには反対だった。しかし、金持ちの気まぐれな女だと思っていた女性が、疲れ果て、ほとんど飢餓状態なのを見て取り、顔に残る暴力の後に気付くと保護意識が目覚めてしまう。ルークはゲイビーからトラックの鍵を取り上げ、自分の家に泊まるように告げたが、ゲイビーは隠し持っていた鍵で買い取った家に向かった。家は思った通り素敵だった。しかし、内部はほとんど破壊され、汚物が充満し住めたものではなかった。ルークは事故もなく到着できたことに安堵はしたが、ゲイビーが外で寝ていたことに腹を立てた。ルークは部屋の悲惨な現状に唖然とし、自分の責任を感じた。家からゴミを掻きだし馬小屋のがらくたを運び出す間、ルークは欲望を押さえつけた。ルークには、ゲイビーが男性全体に恐怖を感じていることがわかった。ルークは触れあうことの素晴らしさをゲイビーに教えたいと思い始め、彼女に取り引きを持ちかける。配管工事など諸々を引き受ける代わりにデートをして欲しいと。恐れながらも、ルークに惹かれるゲイビーは承諾した。
愛したがために不幸に死んだ母と妹の思い出と父が嘲った女への蔑みがゲイビーの心を縛っていた。
紆余曲折の後、ゲイビーはルークが人を救う人間で、傷つけるような人種ではないと気付き、ルークはゲイビーを愛していることに気付いた。


悲しい過去を持つ女性の話。あんまりホットじゃないかも。でも、いい話です。