194 好きだから言えない ジーン・ブレイシャー
好きだから言えない (シルエット・スペシャル・エディション (N831))
- 作者: ジーン・ブレイシャー,宇野千里
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 新書
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マディは一流シェフだったが、パートナーが自分の腕だけしか評価していないことに失望し、レストランの権利をパートナーに売り、これからの処世を考える必要を感じていた。見知らぬ男からの遺産はマディにとって、完璧な猶予を与えてくれた。30日間、その家で過ごし、その後はサムの息子に譲ればいい。その間に、知ることもなかった祖母やルーツに触れることができると。
ブーンはとマディは出会った時から惹かれるものを感じていた。
マディは父と各地を転々と暮らしたことで、自分の居場所を求めていた。
ブーンは都会的なマディが田舎に馴染めるとは思っていなかった。
家の屋根裏で祖母の日記を見つけたマディは、益々家に対する愛着が募り、ここから立ち去りたくないと思い始める。
マディを欲しがっていた有名レストランから、懇願に近い誘いを受けてもマディは迷っていたが、小耳にはさんだブーンは行くべきだと言った。夢を掴むチャンスを逃すべきではないと。
しかし、マディの目に浮かぶ涙を見た時、ブーンは思わず「行くな!」と言ってしまう。自分と一緒に居て欲しい、結婚してくれるなら何でもするとブーンは抑えきれず口走っていた。マディは微笑んで「YES」と言った。
約束の30日後、ブーンは父からの手紙を渡された。そこには、ブーンが間違った相手を選んでしまったことと、マディがブーンに愛を与えてくれるという希望が書かれていた。そして、自分が素晴らしい息子二人を失ってしまった失敗にも触れていた。
いい話です。涙は出なかったけど、ジーンとしました。ホットなトコもありますしね。