192 愛の選択 ペニー・ジョーダン

愛の選択 (ハーレクイン・プレゼンツ)

愛の選択 (ハーレクイン・プレゼンツ)

2歳で母が亡くなり、8歳からスペインの修道院に入れられたホープは外の世界に出ることを許されていなかった。父から18歳の誕生日も忘れられ、憂鬱な生活を過ごすホープは得体の知れない不安感を抱えていた。数日後、突然父の使者と名乗る男がホープを迎えに来たが、着るものと言えば制服しかなかった。父の代理というアレクセイは道中で、高級ブティックに寄りホープを着換えさせた。彼の屋敷に着いて、ホープは彼に騙されたことを知る。アレクセイの妹を弄び、捨て、自殺に追い込んだホープの父への復讐の為だった。父はホープを無垢なまま育て、有力者の息子と結婚させて、権力を得ようと計画していた。アレクセイはその企てを阻止し、父を失脚させるために、ホープを愛人にすると言うのだった。
ホープはアレクセイに奪われ、性の喜びを教えられた。その中で、傷つきながらも、ホープはアレクセイへの愛も感じ始めていた。しかし、パリで亡き夫の資産のために結婚できないと話す美しい未亡人と出会い、アレクセイが本当に愛しているのは、その女性だとホープは確信し、自分は彼にとって復讐の道具でしかないことを思い知らされる。
舞台の幕が上がり、父のホテルに赴いた二人は、大人になったホープに父が気付かないことに愕然とする。失敗させまいと、ホープは父に話しかけ、同席していた有力者も父に無垢な娘がいないことを理解する。
彼の復讐は終わった。ホープは彼の元を去ることを決め、偶然会った寄宿舎の学友の誘いに乗りハリウッドに同行した。ホープは妊娠していたが、ハリウッドでは誰も気にしなかった。友人ミランダの話相手と秘書として、ミランダの屋敷に住み込んだホープは妊婦のモデルを依頼される。高級なベビー用品を宣伝するというもので、報酬も高かった。ホープは子供との生活の為に家を買うことを決め、探し始めたが、その家から近い所にアレクセイの家があることを知る。アレクセイはミランダの恋人をホープの恋人と誤解した。しかし、その後、結婚したミランダはホープの幸せの為に、子供がアレクセイの子であることをアレクセイに知らせ、ホープには写真撮影があると嘘をついて、アレクセイに託した。アレクセイは屋敷に神父を呼び、有無を言わさず、ホープに指輪をはめた。アレクセイは復讐の為に自分を子供から遠ざけたとホープを責めた。ホープは戦う気を失くして寡黙になり、冷たい結婚生活の幕開けとなった。2か月経って、ホープはそんな生活に嫌気がさし、アレクセイを愛していることを告白してしまおうと決心した。アレクセイはホープの言葉をホルモンの為せる技だと嘲った。真実だと怒るホープに、アレクセイはホープがいなくなってからの人生は砂漠だったと言った。結婚したいと思った女性は一人だけで、心から愛していると。


なんかむかついた。ホープさん、優しすぎるんじゃない?でも、こういうのって、男の夢なんでしょうねぇ・・・。結構ホットです。