187 スペインからの復讐者 ダイアナ・ハミルトン

スペインからの復讐者 (ハーレクイン・ロマンス)

スペインからの復讐者 (ハーレクイン・ロマンス)

母が亡くなってから父の共同経営者の家で世話になることになったリーザは父の無関心に寂しさを覚えたが、その家の兄妹とは無二の親友となった。三人で行ったスペイン旅行でリーザはディエゴと出会い恋に落ちる。リーザの保護者気どりのベンは金持ちの娘を狙うジゴロではないかと疑ったがリーザは愛されていると信じていた。食事の約束に早く着き過ぎたリーザはスポーツカーの美しい女性とディエゴに気付いた。二人は親しげにキスを交わし、宝石店に消えて行った。何かの間違いだとリーザはベン兄妹とバーで待つが、フロントにディエゴと女性が現れ、リーザの目にも二人は熱々のカップルに見えた。騙されていたのだとリーザは怒りに燃え、近づくディエゴに見せるようにベンにキスをした。ディエゴは怒って立ち去った。
父の経営する新聞社を手伝うよう、父から言われたリーザは大学を諦め仕事に就いたが、懸命に働いても部数は伸びなかった。5年後、大事な顧客が広告を打ち切る話が持ち上がる。リーザはもう恋などしないと決め、ベンと将来を共にしようと決めた時だった。父から顧客に会うよう言われたリーザが見たのは高級なスーツ姿のディエゴだった。ディエゴは復讐のために会社の建て直しと引き換えにリーザの身体を求めた。リーザはディエゴが裕福だったことに驚き、5年前考えたことは誤解だったのかもしれないと思った。断ろうと決心していたリーザだったが、それでディエゴとは二度と会えなくなるという苦しみについ承諾してしまった。ディエゴはリーザをスペインに連れて行った。冷酷なディエゴの中に5年前の面影を求めるリーザは屈辱感とそれを上回る情熱に苛まれる。ついに二人はベッドを共にした。リーザがバージンだったことにディエゴは驚き自分が金持ちの放蕩娘だと信じていたリーザの真実を知りたいと思った。ディエゴのベッド脇の女性の写真を見たリーザは、ディエゴに問いただそうと思っていたが、その女性が現れディエゴが彼女を抱きしめ慰めているのを見てしまった。ハウスキーパーの言葉から夫の不実を悲しんでいることを聞いたリーザは荷造りを始めた。ディエゴは荷造りするリーザの言葉から彼女が嫉妬していることを知って喜んだ。ディエゴから妹が夫が不倫したと思いこんで来たことを聞かされリーザは彼を信じなかったことを謝った。ディエゴは妹が帰った後で5年前からずっとリーザを愛し続けていたことを話すつもりでいたが、突然リーザに電話がかかりベンが事故で危篤だと知らされた。リーザは疑った自分をディエゴは許さないだろうと思い、急いでベンの元に駆けつける。ディエゴは悩んだ末、リーザを手放すことはできないとイギリスに向かった。ベンは足に重傷を負ったものの元気だった。ベンと話したリーザはたとえ玉砕してもディエゴに愛していると言わない限り前に進めないと気付いた。飛行機に飛び乗ったリーザはディエゴが不在なことに落胆する。家の使用人がどう探しても見つからないディエゴを待つことを諦め車に乗り込んだリーザは路上でディエゴと再会した。二人は固く抱き合い愛していることを確認した。


なんか映画になりそうな話ですねぇ。18歳の一途な恋心と過剰反応。裕福な家に育ったディエゴが自分自身を求めて欲しいと望み、素上を隠していたことで悲しい誤解が生まれる。あんまりホットじゃないです。