184 熱い取り引き スーザン・ネーピア

熱い取り引き (ハーレクイン・イマージュ (I1552))

熱い取り引き (ハーレクイン・イマージュ (I1552))

スコットは18歳の時教師と恋に落ち、彼女を妊娠させてしまう。彼女は援助なしの代わりに子供と接触しないことを要求して退職した。ある日、14歳になった娘がいきなりスコットの元を訪れ、しばらく同居することになった。同じく滞在していた甥がスコットの留守中、家でパーティーを開催し、アーニャの生徒二人が招待された。寝室がもぬけの殻なのに気付いたアーニャは二人を迎えに行くが、気分が悪くなったスコットの甥に嘔吐され衣服を汚されてしまった。嘔吐物を洗い流している所にスコットが帰宅し、アーニャは甥を誘惑したと誤解されてしまう。翌日、スコットが校長にことの顛末を報告したことを聞いたアーニャは間違いを正すためスコットの家を訪れた。敷地内に入った途端、窓から乗り出す人影を見てアーニャは驚いた。人影は蔦から落ちようとしていた。咄嗟に受け止めようと駆け寄ったが、衝撃は大きかった。少女は大した怪我はなく、アーニャは安堵する。スコットは甥と娘がアーニャに迷惑をかけたことを詫びたが、学校でのアーニャの評判を回復するために、娘の家庭教師を引き受けて欲しいと取り引きを持ちかけた。
スコットが暮らす家は元はアーニャの従姉のものだった。その従姉から、屋根裏に忘れてきた日記や書類をスコットに知られぬように持ち出して欲しいとアーニャは従姉から頼まれていた。それをスコットに打ち明けられぬまま、二人の関係は熱くなって行った。スコットから従姉を取材する記者から電話があったことを聞いたアーニャは罪悪感を感じながらも、屋根裏に忍び込み従姉のトランクを見つけた。持ち出そうとした時一枚の紙が落ち、目にしたアーニャは衝撃を受けた。従姉が中絶を望んでいるという書類だった。茫然とするアーニャの前にスコットが現れ、スコットは自分に愛をささやいた女が自分に何も知らせず自分の子供を葬ったことを知った。スコットはアーニャがそれを手に入れるために自分を操ろうとしたと責めた。アーニャはスコットを失うのが怖くて言えなかったと弁解したが、スコットはアーニャに目の前から消えろと言った。数日後、記者がアーニャにもインタビューしたいとアーニャの家を訪れた。従姉の子供時代の話をした後で、記者はスコットがアーニャを愛していると言ったことを告げる。アーニャはスコットの事務所に行き、人づてに言わなければいけないような事なら二人に未来はないとスコットに言った。スコットはアーニャを抱きしめ彼女を従姉の罪で責めたことで恥じていたと告げた。そして、結婚して、自分の子供の母親になって欲しいと言った。


あんまりホットじゃないけど、テンポ良く読めます。