178 ロンドンの眠り姫 ヘレン・ブルックス

ロンドンの眠り姫 (ハーレクイン・ロマンス)

ロンドンの眠り姫 (ハーレクイン・ロマンス)

伯母に頼まれて、飼い犬の散歩に出かけたコリーは走り回る犬たちを見つめるルファスについほだされ、引き綱を放してしまう。放たれたルファスは大喜びで駆けだしたが、コリーは慌てた。ルファスは勢い余って通りがかりの男性を跳ね飛ばしてしまう。恐縮したコリーは弁償を申し出るが男性はそのつもりがあるなら、今夜のパーティーに同伴して欲しいと言った。両親に疎んじられ、愛を恐れるコリーは彼に惹かれる気持ちを育てまいとする。パーティの後で、明日のランチに誘われたコリーは誰ともデートする気はないと断るが、ニックは犬に青あざを付けられた代償だと言った。それから二人はデートを重ね、ニックはコリーに愛していると告白した。コリーは自分もニックを愛していると感じていたが、いずれニックが自分に飽きる日が必ず来ると確信していた。自分が粉々になってしまう前に終止符を打たなければと考えたコリーはニックに別れを告げた。激怒したニックは友達なんかで我慢できる付き合いではないと去って行った。部屋に一人きりになったコリーはもしかしたら叶うはずの望みを自分から壊してしまったのかもしれないと後悔し、眠れぬままうずくまっていた。部屋のチャイムが鳴り来訪者を告げる。ニックだった。コリーはニックに抱きつき別れたくないと泣き崩れた。ニックはコリーを抱きしめ、ハネムーンにはこのナイトウェアは持って行かないと言った。


愛し愛されることを熱望しながら、自分にその価値がないと自信が持てない女性の話。ホットなとこはありません。