173 オフィスを飛びだして ニコラ・マーシュ

オフィスを飛びだして (ハーレクイン・イマージュ)

オフィスを飛びだして (ハーレクイン・イマージュ)

肥満で悩み、摂食障害を起こして医師から妊娠できないと宣言されてキーリーの人生は変わった。熱烈に愛を告白した恋人は子供を産めないと知って去って行った。
ある夜、ラジオ番組で肥満に悩むティーンエイジャーの質問に答える心理学者ラクランの回答に激怒したキーリーは酔った勢いで電話し罵ってしまう。数日後、ラクランがキーリーの会社に現れた。自分のHPを製作するためだった。上司からラクランの担当を任命され、キーリーは戸惑った。ラクランはキーリーの理想の男性そのものだったのだ。ラクランはキーリーの声を聞いて自分の番組に電話をかけてきた女性だとすぐわかった。ラクランはキーリーに惹かれるものを感じ、彼女を知りたいと思った。キーリーは仕事だけの関係にとどめようと決意してはいたが、ラクランの誘惑に抗えなかった。しかし、ラクランが子供を欲しがっていることを知って距離を置こうと決心した。ラクランはキーリーの読めない心に苛立ち、父を絶望させ自分を捨てた母と同じだと判断してしまう。その後、キーリーは自身が妊娠していることを知り、歓喜した。ラクランに告げようとした時、ラクランはキーリーに冷たく別れを切り出した。ラクランの電話が鳴り父の心臓発作を知らせ、ラクランは病院に急いだ。元気な父を見てラクランは安堵するが、父はラクランの抱える問題に気付いた。父は自分たち夫婦の問題は愛が片方にだけしかなかったせいだと教えた。愛せない夫に深く愛されて母は苦しんでいたのだと。自分を愛してくれる女性を手放してはいけないと言われラクランは目が覚めた。ラクランはキーリーを取り戻すため策を練った。二人の誤解は解け、二人は愛を誓い合った。


ホットじゃないけど、テンポ良く読めました。