164 愛だけが足りない モイラ・ターリング

愛だけが足りない (シルエット・ロマンス)

愛だけが足りない (シルエット・ロマンス)

夏休みに父の親友ハンクを訪ねたジェイドは、ハンクの息子のエバンに始めて会った。二人は一目で恋に落ち、結婚を誓った。世界中を仕事で飛び回るエバンと一緒にいたい思いから、ジェイドは大学を中退し、彼に同行した。することもないままホテルで待つ生活はジェイドを苛立たせ、二人の関係はぎくしゃくし始める。エバンはジェイドの不満を感じ取り、ジェイドを自由にすることが彼女のためだと結論を出した。婚約破棄を切り出されたジェイドは恐れていたことが現実になったことを知った。傷ついたジェイドはその足で空港へ向かいロスに向かったが、飛び立った後で腹痛に気付いてスチュワーデスを呼んだ。ロスに着いてすぐ救急車で運ばれたジェイドは妊娠していたことを知る。流産の危険からベッドに縛りつけられたジェイドはニュースでエバンの友人が亡くなったことを知った。安静の甲斐なく流産したジェイドはロスで知り合った知人のアドバイスを受け、大学で必要な講義を受け仕事を得た。
一年後、連絡が取れないハンクの安否を確かめるためコテージに向かったジェイドはエバンと再会する。吹雪のためにコテージに足止めされたジェイドは、エバンが友人の息子を引き取って育てていることを知った。しかし、友人の親族が遺産のために親権を奪おうとしており、エバンは窮地に立たされていた。妻がいれば・・という弁護士の言葉からエバンはジェイドに助けを求めた。ジェイドはエバンの魅力に抗えない自分の愚かさを呪いながらも、少年のために力になりたいと、便宜上の結婚という条件をつけて承諾した。
エバンは一年前の自分の決断は傲慢だったと後悔していた。二人は急いで結婚し、判事の元に急いだ。審議は少年とジェイドの言葉で、あっけなく退けられ、親権を奪われることはなくなった。
ふとしたことでジェイドの流産を知ったエバンはジェイドにどうして話してくれなかったと詰め寄った。話を聞いたエバンは婚約破棄などしなければ、そんなことにならなかったと自分を責めた。
エバンは一年前空港にジェイドを追って行こうとしたこと、ジェイドの不満を感じて嫌われたくないがために彼女を手放したことを後悔していることを告げた。一生をかけて償いたいとエバンは言った。ずっと愛してきた、チャンスが欲しいと。ジェイドは自分はエバンのものだと答えた。


親権訴訟で偽装結婚て話も多いねー!ホットなとこは、何もありません。