154 不安な再会 イザベル・シャープ

不安な再会―ロマンス達人 ひとときの冒険〈1〉 (ハーレクイン・ブレイズ)

不安な再会―ロマンス達人 ひとときの冒険〈1〉 (ハーレクイン・ブレイズ)

レインとグレイソンは大学時代付き合っていたが、グレイソンの浮気が元で破局する。グレイソンはレインが忘れられず、時々レインの親友に電話してはレインの情報を得ていた。
レインは自分に合った職業が見いだせず、就職と大学院を行ったり来たりしていた。今度こそと、レインはジャーナリズムの学位を取るため退職し、学校が始まるまでの数カ月を有効に使おうとわくわくしていた。しかし、ルームメイトが帰郷することになり、急きょ新しいルームメイトを探さなくてはいけなくなってしまう。レインの友人からその話を聞いたグレイソンは飛びついた。繁茂に出てくる仕事があるため、部屋を探していたことも事実だった。友人からその話を聞いてレインは戸惑った。
レインはインターネットで魅力的な男性(ロマンスの達人)を見つけ出し、あとくされの無い関係を楽しもうと計画していた所だったのだ。以前傷つけられたグレイソンと同じことを繰り返すのは真っ平だと思ってはいたが、ルームメイトは必要だった。5年ぶりに再会して、二人は相手が自分に及ぼす力に愕然とする。グレイソンは躊躇うことなくレインを誘惑しようとするが、レインは拒絶した。しかし、どんな男性とデートしてもグレイソンのようにはときめかないことにレインは気付く。
グレイソンは友人に問いかけられて自分がレイン意外の女性に欲望を感じなくなっていたことに気付いた。グレイソンは家にレインを連れて行き、同棲したいと告げた。大学時代と違って、真剣な交際を求められレインは怯えてしまう。レインはグレイソンを愛していたが、自分の人生が彼一人に乗っ取られてしまうような気がしていた。したいことも見つけられず、何も達成しないまま家事と育児に忙殺され、そのうちに愚痴をこぼすだけの人間になりそうな気がした。考えをまとめるため実家に戻ったレインは退屈で不幸だと思っていた両親や姉夫婦が実は幸せであることを知った。愛し合っていれば、飛び込む価値があるのだとレインは確信する。
レインは帰ってグレイソンの腕の中に飛び込んだ。


ぼちぼちホットです。