149 閉ざされた島 ジェイン・ドネリー

閉ざされた島 (ハーレクイン・クラシックス (C497))

閉ざされた島 (ハーレクイン・クラシックス (C497))

花屋で働くモラグは店の娘婿に言い寄られ、店を飛び出し恋人の元に向かった。しかし、ドアを開けて見たのは他の女性と抱き合う彼だった。恋人ケビンに別れを告げ、仕事を辞めたモラグは兄の家に身を寄せようとしたが、兄は横領の責めを負っていた。兄を助けるため、雇い主のカラムの依頼を受けたモラグは故郷の島に渡った。カラムの双子の祖母の話相手としてやってきたモラグはカラムの存在に戦慄を覚える。否応なく引き付けられ二人の間には緊張感が漂った。嵐の夜、父親が難破した記憶を呼び覚まされ恐怖に震えるモラグはカラムを求め、一夜を共にした。兄からの電話で、兄の窮地を救うため身体を差しだしたと誤解されたモラグは島から出て行こうとするが、老姉妹に引き留められ出て行くことができなかった。ある日、カラムが一人の女性を伴って帰り、老姉妹たちがカラムと結婚させようとしていることを知った。ロザリーはカラムを手に入れるつもりだとモラグに話した。クリスマスパティーで美しく着飾ったロザリーはカラムを一人占めして老婦人たちは彼女が家族の一員であることを示した。老姉妹はモラグの為にケビンを呼び寄せ二人の仲を取り持とうとしたが、モラグの心の中にはもうカラムしかいなかった。吹雪の数日間の後、パーティーの客たちが帰った静まり返った部屋でモラグはロザリーからの電話を取った。ロザリーは幸せに溢れカラムと結婚すると告げた。電話を切ったあと、モラグは荷造りをして、城を後にした。乗り物を乗り継ぎようやく兄の家にたどり着いたモラグを出迎えたのはカラムだった。部屋に引き入れたカラムはモラグが欲しいと言った。花嫁と愛人を同時に手に入れるつもりだと気付きモラグは出て行くようにカラムに言った。しかし、カラムが口にした言葉からロザリーが結婚しようとしているのはケビンだとわかり、誤解していたことに気付いた。カラムは出会った時からモラグが自分の一部だったから離れられないと言った。


傲慢で高ビーなヒーロー様です。全然ホットじゃありません。
兄さんの問題はどーなったんだしょうねぇ?