148 一番すてきな結婚式 レイ・マイケルズ

一番すてきな結婚式 (ハーレクイン・クラシックス)

一番すてきな結婚式 (ハーレクイン・クラシックス)

ケイトリンとベンは周囲から認められたカップルだった。しかし、ベンの家族のクルーザーにボートが衝突し、彼の両親が亡くなったことで状況は一変する。ケイトリンと一夜を共にした後、ベンは後悔の言葉と共に姿を消した。ベンとの間に未来はなかったのだとケイトリンは思い知らされ、深く傷ついた。
10年後、ウェディング・コンサルタントとして成功を掴みかけたケイトリンは参列者の中にベンを見つけ動揺した。ケイトリンと付き合っていたマーカスは危険を察知して、その夜彼女にプロポーズした。いずれは結婚するつもりではいたが、咄嗟に返事できなかったケイトリンは考えさせて欲しいとマーカスに告げる。ケイトリンはベンに心を乱され、また傷つけられることを恐れて結婚を承諾する。しかし、マーカスがケイトリンの仕事に理解がなく、自分に都合のいいように利用しようとしていることで憤りを覚えた。忘れたと思っていたベンへの気持ちが変わることのない愛だと気付いた時、ケイトリンはマーカスとは結婚できないと決断する。ベンとの間に未来がないなら、それを求めずに今手に入るものだけで我慢しようと、ケイトリンは自分に言い聞かせた。
ベンは10年前愛する両親を失くしたことで、愛する人を失う痛みをまた味わうより愛さないことを選択していたが、ケイトリンと再会し自分が手放したものの大切さを切実に感じていた。時間をかけて彼女を取り戻そうと誓っていたものの、彼女の本当の気持ちが知りたかった。


ベンは自分の気持ちを話す前に相手の気持ちを知りたがり、ケイトリンは死ぬまで一緒にいると言った言葉を拒絶されたことで、また同じことを繰替えす勇気がなかった。これで、ハッピーエンドを迎えられたのは奇跡的かも。
ベンて、ちょっと小心すぎるんじゃない?こういうオトコってイライラするわ!