145 不器用な妖精 ジェニファー・グリーン

不器用な妖精 (シルエット・ディザイア)

不器用な妖精 (シルエット・ディザイア)

レクシーが三歳の時、両親が強盗に殺され養女になった。養父母はレクシーを慈しみ育てたが、家族と似ていないことで居心地の悪さを感じていた。お小遣いで株の売買を始めたレクシーは次第に蓄えを増やしていき自分自身に自信が持てるようになった。仕事は順調で、家族ともうまくやっているレクシーだったが、原因不明の発作に襲われるようになる。不眠症に悩み、生活に支障が現れ、問題を解決するためしばらく仕事から離れようと決心する。高い評価を受けるシルバーマウンテンにやって来たレクシーはリゾート施設の経営者、キャッシュに一目惚れしてしまう。ここにも自分の居場所はないと考えるレクシーは抵抗しようとした。
キャッシュは甥を息子のように可愛がり、面倒を見ていた。母親に捨てられたサミーは心に傷を持ち、見知らぬ女性に人見知りする性格だったが、レクシーに対しては違った。同じ孤児としてわかり合える二人は、愛する人間から離れることを恐れ、それが発作となっていたのだった。
キャッシュはレクシーを愛していることを伝え、結婚して欲しいと言ったがレクシーは恐怖に怯えた。キャッシュはレクシーに避けられていることを知って、考えをまとめるため散歩に出かけころんで足をくじいた。
帰って来ないキャッシュをレクシーとサミーは心配した。朝になって、キャッシュを探しに出た二人は足を引きずるキャッシュを見つけ安堵する。キャッシュは二人が彼を助ける必要があったのだとわかった。レクシーはキャッシュにもう離れないと告げた。


ちょっと、ホットなとこもあります。