138 結婚の心得 リアン・バンクス

結婚の心得 (シルエット・ディザイア―ミスター・ミリオネア (D934))

結婚の心得 (シルエット・ディザイア―ミスター・ミリオネア (D934))

ケイトはボスのマイケルに惹かれていた。ある日、順調な仕事に祝杯を上げようとシャンパンで乾杯した二人は一線を越えてしまった。マイケルはケイトに惹かれてはいたが、信頼できる部下であるケイトを失わないため危険な領域に踏み込まない努力をしていた。マイケルは後悔し、ケイトに謝罪し、また仕事のみの関係に戻そうとした。数日後、妊娠に気付いたケイトはマイケルに話そうとするが、愛なんて信じないし、家庭人になる資格を持っていないというマイケルの言葉に絶望し退職を決める。突然のことにマイケルは愕然とするが、友人の言葉から避妊しなかったことを思い出す。ケイトの家を訪ねたマイケルはケイトが妊娠していることを知り結婚すべきだと言った。親の保護なしに施設で育ったマイケルは自分のような経験を自分の子供に味あわせたくなかったのだ。ケイトは拒絶するが、アパートが火事になりマイケルの家に滞在することになってしまう。マイケルに押し切られ結婚を決めたケイトはマイケルを知っていくにつれてマイケルが人に噂されるような心のないブリキ男ではないことに気付いた。
ケイトが脚立から落ち病院に担ぎ込まれた時、初めてマイケルはケイトなしでは生きられないことを自覚する。ケイトと生まれてきた娘だけが彼にとって一番大事なものだとマイケルはケイトに告げた。


結構ホットです。ミスター・ミリオネアの三部作の一話です。施設で育ち成功を手にした億万長者の三人が税金対策のために医療福祉の分野で後援者になろうと秘密結社を作った所から話は始まります。