114 フィアンセは当店で ジャッキー・ブラウン

フィアンセは当店で―聖夜はあなたと (シルエット・ロマンス)

フィアンセは当店で―聖夜はあなたと (シルエット・ロマンス)

夜間大学に通いながらウェイトレスとして働くテスは店で一人の男性に目を奪われる。見つめ合った二人は注意力が緩慢になり、はずみでテスは彼の上にチリをぶちまけてしまった。誤るテスに彼はまた来ると言って立ち去った。ジャックは面接のためこの地を訪れていたが、面接が不首尾に終わり苛ついていた。仕事を紹介してくれた友人から社長が家族を大事にする人間で婚約者でもいれば申し分ないと思うと助言される。翌日、再度面接された時つい婚約者がいると口を滑らせたジャックは社長から採用を約束された。面接後、婚約者と食事の約束があると嘘をついてしまったジャックは社長から夕食の招待を受け途方に暮れた。夕べ、見とれてしまったウェイトレスを思い出したジャックは一晩のフィアンセを頼むためテスに会いに行く。スーツを台無しにした償いだと言われテスは承諾するが、ジャックと共にレストランに入って驚愕した。食事の相手が知っている人物だったためだった。社長夫妻はジャックのフィアンセがテスであることに驚きテスの母が何も知らないことを訝しく思っている様子だった。二人は嘘をつき通し何とかその場をやりすごしたが、数日後社長の妻からテスの母に秘密が漏れてしまい事態は次第に手に負えない展開になっていく。父の5度の結婚と母の4度の結婚、それに姉の離婚が重なって自分には結婚する資格がないと思っているジャックだったがテスに惹かれる気持ちは高まるばかりだった。ジャックに君が欲しいと言われ一度は拒絶したテスだったが、ジャックを愛していることに気付き受け入れようと決心する。この上もなく素晴らしい女性だと確信したジャックはテスを汚すことはできないとテスの誘いを受け流した。テスの愛の告白にジャックはそれはただの欲望だと答え、テスは傷ついた。ジャックを避け続けるテスにジャックは店に押しかけ、爆発したテスはジャックに婚約破棄を突きつけチリを浴びせかけた。婚約が偽装だったことが明らかにされてもジャックは安堵することはできなかった。本当に手に入れたいものをジャックは初めて確信し、プライドを捨てても獲得するためテスの家を訪れる。


何のこたない、一目惚れなんだよー!何にもホットじゃないし。さらっと軽く読める話ですね。