107 秘密の一族 リンダ・ウォレン

秘密の一族 (ハーレクイン・スーパーロマンス)

秘密の一族 (ハーレクイン・スーパーロマンス)

クリスマスの朝、シージェイはワトソン家の戸口の置き去りにされていた。ビートとマギー夫婦は養子にしようとするが、高齢を理由に却下される。養子を望む夫婦が多くいたものの、何か大きな力が働いてシージェイは養子にされることなくワトソン家で育った。進学の費用がどこかから届きシージェイは大学に行くことができるが真相を突き止めることはできなかった。窓口になったタウンゼント家の弁護士は親身になって相談に乗ってはくれたがシージェイが求める答えは得られなかった。タウンゼント家の女主人ヴィクトリアが亡くなりシージェイに財産を残したことで、ヴィクトリアの夫か息子がシージェイの父親ではないかとの疑惑が深まった。タウンゼント家はヴィクトリアの遺言を無効にしようとするが、シージェイは屈するつもりはなかった。秘密を漏らすことなく弁護士が亡くなり、引き継いだ弁護士の息子マシューに親子鑑定をしてくれるなら相続を放棄すると告げた。血液研究所への道でシージェイは命を狙われ、検査の後検体をすり替えられるという事件が起きる。検査後、二人ともシージェイの親ではないことが判明するが、研究所の前でまたしても殺されかける。一泊した方が安全だと警察から勧められたシージェイにマシューは付き添った。その夜見張りに立った警察官が殺害されシージェイの部屋に何者かが侵入しようとし、マシューがいたことで事なきを得る。マシューはシージェイと共にシージェイの出生の秘密を探ることを決め、父の残した書類を調べヴィクトリアが新しい遺言書を作成していたことを知る。シージェイと同じ赤い車に乗ったヴィクトリアの夫の愛人が殺され、新しい遺言書を持っていた弁護士が殺されていたことを知ったマシューはシージェイに知らせに行くがそこでまた二人は殺されかけた。家に戻ったマシューの元に殺し屋からシージェイの命が惜しければ金を用意しろと脅迫があり、マシューは出向くが殺し屋は殺されていた。ヴィクトリアの姉から真相を教えるから誰にも知られぬように来いと電話がありシージェイは家を抜け出す。ヴィクトリアの姉はみんなに愛された妹を憎み、父親、妹をはじめとして多くの人を殺していた。それは、愛するヴィクトリアの夫と結婚して彼との間に設けた娘と三人での生活を望むためだった。彼女はシージェイを地下室に閉じ込めヴィクトリアの夫に新しい遺言書を見せるが愛していたのはヴィクトリア一人だと宣言されて逆上し彼をも殺そうとするがシージェイを探しに来たマシューに見つかり同行していた警察官に撃たれて死ぬ。遺言状にはヴィクトリアとビートがシージェイの両親だと書かれていた。長い間求めていた真実をシージェイは手に入れたがマシューのいない人生は寂しいものだった。ニューヨークを拠点に活躍するマシューとようやく父とわかったビートのそばにいたいシージェイはお互いに気持を抑えた。マシューはニューヨークで残してきた仕事をかたづけシージェイと人生を歩むため故郷に帰ることを決める。


あんまりホットじゃないけど、面白かった。だけど、不倫の嵐なんだよー!これってアリなの?あまりに簡単にくっついたり離れたりでホントの愛って何よって思っちゃったわよ(::)