82 熱い敗北 シャーロット・ラム

[rakuten:book:13105027:detail]美貌の映画監督ゾーイは冷たい女という評価を受けていた。好きでもない男に言い寄られて拒絶したことで、惚れさせては捨てると陰口を叩かれる。
ある雨の夜、仕事からの帰りにゾーイは一人の男に出会う。車が動かなくなったから乗せろという男にゾーイは家に帰ったらタクシーを呼ぶと言って断った。ゾーイはタクシーを呼ぶのに遅れてしまい、怒った男は雨の中彼女の家までやってきて有無を言わせず入り込みシャワーを浴び食事を取ろうとした。抵抗できずゾーイは食事が済んだら出て行くよう言ったが、待っている間に眠り込んでしまう。目が覚めるとゾーイは寝室で下着のまま寝ていた。男が衣服を脱がせたことに怒りを覚えたが二度と会うまいと思っていた。妹の家でのバーベキューに出かけたゾーイは男と再会し、彼コーネルが義弟の上司であることを知る。コーネルは俳優をしている従兄弟からゾーイの噂を聞いていたが、次第にゾーイに惹かれていく。ゾーイはコーネルの近くにいると落ち着かない自分に気付き彼を避けようとする。口では拒絶しながら、身体は反応するゾーイにコーネルはお互いが求めていることをわからせようとする。ついに二人は夜を共にし、ゾーイはコーネルを愛していることを自覚するが、朝を待たずにコーネルは去って行った。そのまま旅に出てしまった彼にゾーイは抱いてしまったから興味がなくなってしまったのだと悲しみに暮れた。妹からコーネルはもう帰って来ないつもりだと聞かされたゾーイは苦しい恋を初めて味わった。
その夜、突然現れたコーネルはゾーイに愛している、捨てられたら何をするかわからないと告げた。ゾーイは涙を流し、自分も彼を愛していると告白する。


ろくでもない男にばかり言い寄られ拒絶していたあまりに陰口をたたかれて、高嶺の花というレッテルを貼られ戦利品扱いされていた美女が初めて恋に落ちて混乱を起こしちゃったのね。胸の張り裂けそうな思いって誰でも一度は経験するもんだもんねぇ。