81 カサノヴァに恋してる アレキサンドラ・セラーズ

カサノヴァに恋してる (シルエット・ディザイア)

カサノヴァに恋してる (シルエット・ディザイア)

戦争を前に両親に勧められ結婚した男は戦地で愛する女性を見つけたが、戦後数年妻の元に戻る。愛する女性を忘れられない男は離婚を求め去って行った。残された妻は男への恨みを血筋のせいにし、息子や孫に語って過ごした。ジェイクは15歳の時偶然両親の争いを耳にし、祖母の話は事実だったのだと確信してしまう。以来、自分には放蕩な血が流れていると思いこみ永遠を誓うことを拒絶し、遊びだけの関係を繰り返していた。親友が結婚を決め、その婚約者の妹を目にした時ジェイクは戦慄を覚える。ベルはジェイクが遊び人であることに気付き、傷つくだけの付き合いは避けようとジェイクを拒んだ。ベルに惹かれるジェイクは今を楽しむことを提案するが、ベルは必ず失うものなら知らない方がましと答える。ジェイクの魔力に捕えられないよう距離を置こうとするベルだったが、ジェイクはベルに会わずにいられなかった。他の女性に興味を持てなくなってしまったジェイクは失敗してもいいなら結婚しようと告げる。ベルは今ならまだジェイクを忘れ平穏な家庭を築くチャンスがあると結論を出し、ジェイクにもう会うつもりはないと手紙を書く。ジェイクはこれまで続けてきたライフスタイルに戻ろうとするが、後退しているだけであることに気付き、父に会いに行く。父と話をしたジェイクは祖母の話が怨恨のため歪められたものであったことを知った。ジェイクは前進するためベルと人生を歩むことを決心する。


一人の女性を愛し続ける自信がない男の話って時々あるねぇ。世の中、絶対なんてもんは無いんだから、後は自制心と努力なんだよなー。