72 復讐はベッドで シャロン・ケンドリック

復讐はベッドで (ハーレクイン・ロマンス)

復讐はベッドで (ハーレクイン・ロマンス)

18歳の夏、ソーチャは兄の友人のチェーザレに出会い恋に落ちる。友人の姉妹に手は出さないことを信条にしてはいたが、欲望に抗えず、チェザーレはソーチャにプロポーズした。ソーチャはチェザーレのバージンだからという理由に失望し拒絶してしまう。7年後、仕事を辞め家業を手伝うため帰郷した彼女は姉の結婚式で彼と再会する。彼が事業回復のため兄から依頼されてきていることに彼女は愕然とする。全ては彼女の知らないところで進められてしまっていた。彼は彼女を手に入れるために来たことを隠そうともしなかった。ソーチャは彼にかき立てられる欲望を利用され彼のホテルを訪れる。一度抱き合ってしまえば過去の悪夢に悩まされないという彼の言葉に彼女もそうかもしれないと思いながら・・・。仕事が終わると同時に訪れる彼との別れのために秘密にしたいという彼女の言葉に彼は苛立つ。彼がそう望んだのにも関わらず彼女が朝を彼と過ごそうとしないことに腹をたて、身体しか求めていないと彼女を責めてしまう。話を聞こうとしない彼に絶望し、なす術もなく別れは訪れた。空虚な日々を過ごすソーチャの元に一通の招待状が届く。チェザーレの友人の写真展の知らせだった。訪れたソーチャに友人は一枚の写真を見せる。それは18歳のチェザーレの写真だった。若さと戸惑いを浮かべたチェザーレの表情にソーチャは彼の真実を見ようとしていなかったことに気付く。着替えも持たずそのまま飛行機に飛び乗りソーチャはチェザーレの家に向かった。彼の冷ややかな態度にソーチャは傷つくが、自分の気持ちを告白しない限り前に進めないことはわかっていた。愛しているというソーチャの言葉にチェザーレは茫然とする。彼は彼の過去の亡霊と戦うことをソーチャが望んでいることを知った。裕福でも温かみの全くない家庭で育ったこと、愛し方を知らないこと、話すうちに心に痛みを感じていないことに彼は気付き、彼女をもう失いたくないと告げる。


ホットです!幸せな結末を望む18の乙女に「バージンは貴重品だから、完全に君を自分のものにしたい。」なんてプロポーズするこいつの頭を何とかしてくれ!嘘でも「愛してる!」って言えば思い通りにできることを知らなかった訳じゃあるまいに・・・?それに引き換え自分のプライドを犠牲にしても彼に挑みかけるソーチャは大したものです。駄目なら完璧に破壊してしまおうという勇気、脱帽です。