68 白い殺意 ジョアンナ・ウェイン

白い殺意 (シルエット・ラブストリーム)

白い殺意 (シルエット・ラブストリーム)

父の選挙活動の手助けをしていたニコルはダラスと出会いガレージの上の部屋で夜を共にするが、真剣な交際を避ける彼は自然消滅の道を選ぶ。数年後、著名な心臓外科医に求愛されたニコルは心に不安を抱えながらも結婚に踏み切る。時折、彼をよぎる不穏な何かを微かに感じながら彼に抱かれても何も込み上げるものがないことに気づいていく。ある日、ニコルは「貴女の夫は嘘つきで偽善者だ。」と告げる電話を取る。その次の日、一人の女性の他殺死体が見つかり彼女のポケットからニコルの家の電話番号を書いた紙が出てくる。ダラスは通話記録を調べ、何度もその番号から殺された女性の家にかけられていることがわかる。その電話はガレージの上の部屋に設置されたものだった。ガレージの上の部屋は結婚後夫の趣味の部屋に変えられていた。潔癖なフレディと呼ばれる凶悪犯をダラスは追っていたが手がかりと呼べるものはほとんどなかった。ダラスから話を聞いてニコルは夫の秘密の部屋を調べようとする。中には男女の睦み合う写真が大量にあった。彼女が疑いを持ったことに気付き夫は彼女の弟を拉致して彼女をおびき出し殺すことを計画する。ついに彼女は床下から犯罪の証拠をみつけるが弟を助けるため夫に従うしかなかった。夫マルコスは学生時代交際していた女性がニコルの父と関係を結んでいたことで恨んでいたのだった。


私の好きなHQサスペンスです。立派な上院議員の父の影に踊らされた三人の男女の話です。誰もが崇拝する完璧な男性との結婚が悪夢に変わっていくスリリングな展開にドキドキします。ホット度は低めです。