妄想その4(八つ当たり)

大怪我を負った辺爺太が担ぎ込まれたのは部流真の家だった。辺爺太は驚異的な回復を見せ、数日で完治を果たした。


夕刻、様子を見に行った部流真は辺爺太が黙って出て行こうとしていたことに気づいた。「ちょっと、あんまりに恩知らずな態度じゃないの?」憤慨する部流真に辺爺太は鼻で笑って「ほぉ、感謝して欲しかったとは知らなかったな。」と言った。部流真は辺爺太の身体を監察しながらため息をついた。「それに、体力がまだ戻ってないでしょ?もう少し療養したほうがいいと思うわよ。」手に持った栄養剤のたっぷり入ったマグカップを置くために、部流真がコーヒーテーブルに近づくと辺爺太は後をついて来た。辺爺太は部流真の背中に身体を押し付け、「体力が戻ってることを証明してやろうか?」と言った。部流真はテーブルと辺爺太の身体に挟まれて身動きできなくなった。テーブルに手をつき、辺爺太を押しのけようとするがびくとも動かない。「何するのよ!」そう叫んだ部流真の胸を辺爺太の掌が包んだ。「カメのジジイがここを触らせてくれって言ってたな?触らせてやったのか?」ぎゅっと掴まれて部流真は喘ぎながら「そんなわけないでしょ!」と答えた。辺爺太の両手を剥がそうとした手を後ろ手に拘束されて、今度は蹴ろうとしたが広げた脚の間に入り込まれ届かなかった。「全く、世話がかかる女だぜ。」辺爺太は自分のベルトを抜いてそれで部流真の手首を縛りつけた。「あんたの恩返しってこういうことなの?」「恩返し?笑わせるな!勝手に連れて来られて何に感謝しろと言うんだ?恨むなら連れてきた自分を恨むんだな。」辺爺太は部流真の胸元を掴んで左右に開いた。ボタンが飛び散り部流真は悲鳴を上げた。ブラジャーも引きちぎられて部流真の豊満な胸が露わになる。掌で胸を掬い上げ揉みしだく。先端を指で転がされると硬くなるのがわかった。次第に思考力が失われていく。辺爺太は部流真がぼんやりしているうちにショートパンツごと下着も取り去ってしまった。手がおなかから脚の間へと滑っていく。うなじに唇が押し付けられ、辺爺太の舌が這い回る。「思ってたとおり、淫乱女だな。」大事な所に辺爺太の指が入り込んで部流真が喘いだ。かき回されて卑猥な水音をたて、辺爺太が含み笑いをしてるのがわかった。「こんなにぐちょぐちょになって欲しがってるとはな。」嘲られ部流真の目に悔し涙が浮かぶ。「ほら、涎を垂らしてるとこに欲しがってるモノをくれてやろう。」辺爺太の硬く張り詰めたものがあてがわれて部流真は慌てた。「お願い!止めて!」深く貫かれて部流真はまた悲鳴を上げた。「なんだ、初めてだったのか?残念だったな。」呻く部流真を後ろから突き上げながら容赦なく攻める辺爺太の顔には残忍な笑みが浮かんでいた。部流真の中に自身を解き放ったあと、辺爺太は部流真の顎を掴んで自分の方に顔を向けさせた。「これでお前は俺のものだ。」重ねられた唇はなぜか優しかった。涙で濡れた頬を指で擦って、部流真を抱き上げる。寝室に向かいながら辺爺太が言った。「これからもっと泣かせてやろう。」