42 真夜中のデュエット アンドレア・ダビットソン

引退したフットボール選手のヒーローは故郷で昔の恋人と出会う。12年前にピアノに全てを捧げるために別れた彼に会っても冷たい態度を取る彼女に、彼は変わらず惹かれていることを知る。ピアノのためだけに過してきた生活が若いピアニストによって取って代わられそうになり、他になにもできない自分に唖然とするヒロインは途方にくれる。フットボール選手から実況者へと転職していたヒーローはなんとか彼女に人生が終わったわけではないことをわからせようとするが、彼女は必死で楽団に残れるよう頑張ろうとする。若いピアニストの策略に動揺した彼女はコンサートで失敗して、楽団を追われる。仕事を失くした彼女に別の楽団にいる知人から誘いがあり、彼女は自身の作曲した曲を彼に残し故郷を去ろうとする。面接をした街でフットボールの試合があることを知り、聞いてみると実況者は彼だった。採用だと言われても彼女はそれが自分が求めていたものだとは思えなかった。彼女はフットボールの試合に出かけ彼の実況に耳を傾ける。試合が終わっても動かぬ姿に記者席から疑問の声が上がり、彼が彼女に気づく。音楽よりも彼が大事なことにやっと気づいたと告げる彼女に彼は安堵するのだった。
あんまりホットじゃないかな?ピアノ以外のことには目を瞑り耳を塞いで小さな世界に閉じこもっていた彼女を外界に連れ出し目を開かせるというお話です。