37 ギリシアの聖夜 ルーシー・モンロー

夫に不満を持つヒロインは、ついに彼に離婚を切り出すが、その直後彼らの車にトラックが突っ込んで二人とも怪我を負う。病院で目覚めた彼女は絶対安静を申しつけられ、彼が昏睡状態であることを告げられる。三日後、回復した彼女は夫の意識が戻ったことを知らされ病室を訪ねるが、夫は彼女の記憶をすっかり失くしていた。息子の記憶はあるのに関わらず彼女の一切の記憶を失っていることに彼女は傷つく。ヒーローは自分が妻と結婚生活についての記憶を欠如したことを悪い妻を忘れたかったためだと判断する。寝室を別にし、距離を置こうとしても彼女に対する欲望は収まらず、彼は自分たちの結婚生活がどんなものだったのかを探ろうとする。信頼していた個人秘書の嘘に気づき、それに伴ってヒロインが味わってきた苦悩を身内から聞かされるに至ってようやく彼女の価値に気づかされる。個人秘書から妻が離婚を求めていたことを聞かされたヒーローは突然記憶を取り戻し、彼女の記憶だけを失くした理由が明らかになる。彼は彼女を取り戻すため、自身の愛を彼女に信じさせる努力を始める。
これはホットですよー!彼の言動に傷つきながらも子供のためにどうすることが一番良いのか案ずるヒロイン。子供と彼女の身体だけしか求めてない夫と生活する苦しみと折り合いをつける方法を考えながら心は死んでいく。久しぶりに泣きました。思わず二回読んじゃったもん。う〜ん、これぞロマンスって感じです。お勧めですねぇ、これは。