232 視線の先の狂気 ヘザー・グレアム

[rakuten:book:12415865:detail]母親が殺された夜、マディスンは母が見たものと母の恐怖と痛みを感じ取った。数日後、犯人が逮捕され、そのナイフには母の血が残されていたが、マディスンは真犯人は他にいる気がしていた。家族の誰もがマディスンの言葉を信じようとしなかったが、捜査に当たった若い警官ジミーだけが話を聞いてくれた。マディスンは時々事件の夢を見るようになり、ジミーはマディスンに捜査の助けを借り始める。数年後、マディスンは結婚するが、彼を愛していないことに気付き、離婚した。赤毛若い女性ばかりが狙われる事件が起き、しばらく故郷を離れていたカイルが戻って来る。マディスンとカイルは惹かれ合い、やがて欲望に耐えきれず抱き合った。カイルは被害者の女性たちと同じタトゥーがマディスンの母とマディスンに施されていたことを知り、真犯人が身近にいることを感じた。以前逮捕された犯人が釈放され、マディスンが襲われ危機感を覚えたカイルは避暑地にマディスンを連れて行き、結婚してしまう。妹に危機が迫っていることを感じたマディスンは妹の家の前で車を目にし、追った。カイルは被害者が食事したレストランのウェイトレスの供述から真犯人の似顔絵を作成し、真犯人の正体を知った。マディスンの妹とその子供たちを連れ去ったのは、カイルの兄レイフだった。レイフはマディスンの母の仕打ちから、彼女を憎み殺したことで、精神が蝕まれていた。マディスンはレイフの隙をついて妹と子供たちを逃がし、自分が囮となった。レイフはマディスンの母に生き写しのマディスンを汚し殺そうとしていた。カイルはマディスンから聞かされた夢の話を思い出し、マディスンの危機を救った。しかし、兄の凶行を防げなかったことで、自分を責め、マディスンを追いやろうとした。マディスンは結婚を誓った教会にカイルを連れて行き、彼を愛していることを告げた。


いやー、まさかレイフだとは思わなかったねぇ。最後近くまでジミーじゃないかと思わせる展開。ホットだし、波乱万丈です。