133 忘れられた一夜 バーバラ・マコーリィー

忘れられた一夜 (シルエット・ディザイア―秘められた思い (D963))

忘れられた一夜 (シルエット・ディザイア―秘められた思い (D963))

親友メラニーの結婚式で新郎の弟ルシアンに惹かれてしまったレイナはメラニーの家で情熱的な一夜を過ごした。眠るレイナに離れがたい思いでルシアンはレイナに送る花束を用意するため「すぐに戻るから帰らないでほしい」と書いたメモを残して家を出た。凍った道でスリップ事故を起こしたルシアンはレイナに出会ったこの二日間の記憶を失くしてしまった。目が覚めたレイナは落ちたメモに気付かず、立ち去ったルシアンに落胆を感じて自宅に帰った。しばらくして妊娠に気付いたレイナはルシアンに電話をかけたが、自分を覚えていないことで傷つき一人で育てることを決心する。メラニーのベビーシャワーに招かれたレイナは迎えにきたルシアンを見て驚いた。礼儀正しいものの、あからさまにレイナに興味を示す態度で、レイナは怒りを覚えた。ルシアンは記憶にない二日間に何かレイナを怒らせることを自分がしたらしいと憶測してレイナに尋ねた。ルシアンの事故の話を聞いたレイナは二人が愛し合ったことを告げた。ルシアンは甥っことレイナの娘が似ていることに気付き自分が父親だということを確信した。結婚することが正しい方法だと話すルシアンにレイナは笑い飛ばした。しかし、一度は拒絶したものの、娘しか家族のいないレイナにはルシアンの家族の結束力を娘に与えないわけにはいかないと承諾を決める。結婚した翌日娘を連れてレイナは自宅に戻ったがルシアンは今まで感じたこともない孤独感に苛まれた。
娘に父親の姓を与えるため結婚したのだと納得はしていても、レイナはルシアンを愛していた。一週間後、レイナが開催するファッションショーにルシアンが現れ二人に会いたかったと告げたが、レイナが望むのは愛してるの一言だけだった。イタリアの有名ファッションメーカーからオファーがあり、半年イタリアに行くことが決まった。レイナを引き留めることができるのは魔法の一言だけだったが、気付かないルシアンはやけになって深酒をしてしまう。泥酔して眠り込むルシアンを置いてレイナは空港へ向かった。メラニーからの電話で起こされたルシアンはやっと自分がすべきことがわかった。搭乗前のレイナを捕まえてルシアンは愛していると告げ、行かないで欲しいと懇願した。


結構ホットです。珍しいから劇的なのか、よくわからんが、HQは記憶喪失の話が多いよ。だけど、知り合いやその周りの人の中にも、一人もいないことは確かですねぇ・・・。